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低濃度アトロピン点眼(リジュセアミニ)について

小児の近視進行を抑える新しい治療法

~リジュセアミニ点眼治療のご案内~


■ 低濃度アトロピン点眼治療とは?

近視の進行を抑える方法の一つとして、低濃度アトロピン点眼薬による治療が国内外で注目されています。
アトロピンとは、もともと散瞳検査などで使われていた点眼薬ですが、濃度を極めて低くすることで副作用を抑えながら、近視進行を穏やかに抑える効果が確認されています。


■ リジュセアミニとは?(国内初の認可薬)

2024年4月21日近視進行抑制を目的とした低濃度アトロピン点眼薬「リジュセアミニ」が参天製薬より日本国内で発売されました。参天製薬とシンガポール国立眼科・視覚研究所であるシンガポールアイリサーチインスティテュートにより共同開発され、近視の進行抑制を効能・効果として日本で初めて製造販売承認された医薬品となります。

これまでは「マイオピン(Myopine)」という製品を海外からの輸入により使用する施設が多くありましたが、リジュセアミニは厚生労働省より正式に製造販売が承認された医薬品であり、より安心して使用していただけるかと思います。

またリジュセアミニは一回使い切りタイプで防腐剤フリーのため長期の使用で防腐剤による目の表面の異常のリスクがなく小児でも使いやすくなっています。


■ 対象となる方

 ・5歳以上のお子様で軽度~中等度の近視の方
 ・就寝前に点眼が毎日可能な方
 ・治療プログラムに従った通院・定期検診が可能な方
 ・医師により適応と判断された方


■ 当院での治療の流れと費用

  1. 検査後、適応と判断されれば治療開始となります。副作用等がなく、治療継続に問題なければ、定期的に効果をモニタリングします。

    検査・薬剤費用は全て自由診療(公的医療保険の対象外)となります。

    治療スケジュール

    費用(税込)

    初回

    診察・検査費用(3,300円)+点眼薬費用(4,380円/1箱)

    検査項目:視力・屈折・眼軸長測定・診察                        

    2回目

    (初回から1ヶ月後)

    診察・検査費用(1,200円)+点眼薬費用(8,760円/2箱)

    検査項目:視力・診察

    3回目

    (初回から3ヶ月後)

    診察・検査費用(3,300円)+点眼薬費用(13,140円/3箱)

    検査項目:視力・屈折・診察等

       ※3回目の治療以降は3ヶ月毎の定期的な通院が必要です。診察・検査費用(税込3,300円)及び点眼薬費用(90日分 税込13,140円)が必要となります。

         注)リジュセア®ミニ点眼液0.025%による治療は自由診療です。

    なお、副作用等で治療を中止した場合でも、一旦処方した点眼薬については原則、返品・返金に応じることはできない旨、あらかじめご了承ください。


 注意事項

  • 現在の近視を進みにくくすることを目的とするものであり、近視を治し裸眼視力を回復させる治療ではありません。

  • この治療は「自由診療」のため、保険診療と同日に行うことができません。

  • 点眼によるアレルギーなどの有害事象への治療なども自由診療扱いとなります。


■ よくあるご質問

Q. 副作用はありますか?


A. アトロピンには散瞳効果と調節麻痺効果によるしまぶしさ(羞明)と手元のぼやけがありますので、必ず就寝前に点眼するようにしてください。リジュセアミニは濃度が非常に低いため、寝る前に使用すれば日中への影響は少ないことがわかっています。

 

Q. いつまで続ければいいですか?

A.眼の成長や近視の進行状況によって医師が判断します。点眼を中止すると近視が急に進むリバウンドが生じる可能性があり、治療は10代後半まで継続することが推奨されています。


Q:効果がない方もいますか?

A.残念ながら効果が出にくい場合もあることが報告されています。

 

Q. すでに眼鏡をかけていますが、併用は可能ですか?

A. はい、可能です。点眼によって眼鏡の度数進行が緩やかになることを期待できます。 

 

その他疑問点などあれば診察時に医師にご確認ください。

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